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1.無電解ニッケルめっき

特徴

  1. めっき溶液中での還元反応を利用して品物表面にニッケルを析出させるめっき方法で、均一な膜厚が得られます。
  2. どんな複雑形状品でもめっきをつけることが可能です。
  3. 寸法公差の厳しい製品に対して有効なめっきです。
  4. 皮膜組成は薬液によって異なりますが、ニッケル90%、リン10%含有しています。(弊社は完全鉛フリーです。)
  5. 良好な耐食性があります。(リン濃度によって耐食性に上下あり)
  6. 熱処理(400℃)を掛けることで硬度をHv500からHv800以上に上昇させることができます。

機能
 耐食性、耐薬品性の向上

対応可能な素材
 鉄鋼、ステンレス材、銅合金、アルミニウム

用途
 機械部品、精密部品、電装部品

その他
構造が複雑な品物の場合、めっき溶液に浸漬した際、空気溜まりができたり、還元反応によって発生したガスが溜まったりして、めっきが付かない部分ができることがあります。
めっきが付かない部分が発生するような製品につきましては、打ち合わせ等が必要なので、遠慮なくご相談ください。


2.無電解黒ニッケルめっき

特徴

  1. 皮膜厚さが均一で、複雑形状の部品やパイプ内部も均一に処理できます。
  2. 他の黒色皮膜に比べて耐摩耗性に優れています。
  3. 皮膜は熱安定性に優れ、200℃24時間でもほとんど退色しません。
  4. 硬度が高く、傷がつきにくい皮膜が得られます。

機能
 耐摩耗性、耐光性

対応可能な素材
 鉄鋼、ステンレス、アルミニウム

用途
 機械部品、精密部品、電装部品

その他
構造が複雑な品物の場合、めっき溶液に浸漬した際、空気溜まりができたり、めっきが付かない部分ができることがあります。
めっきが付かない部分が発生するような製品につきましては、打ち合わせ等が必要なので、遠慮なくご相談ください。


3.電気ニッケルめっき

特徴

  1. 耐食性、耐薬品性に優れ光沢もよく変色しにくい。

機能
 耐食性、耐薬品性、装飾性

対応可能な素材
 鉄鋼、非鉄

用途
 装飾品

その他
無電解ニッケルめっきと異なり、電流を流すのでめっきが付きやすい部分と付きにくい部分で膜厚にバラツキが発生します。


無電解ニッケルめっきフローチャート